アメリカで働くデザイナー

シリコンバレーにてプロダクション会社に勤務。家族での移住を目指して準備中!

海外で働いて固定概念を崩そう!

まずは海外で働くということはどういうことか、一つ具体例を交えてお話しします。

 

メリットしかない?

個人的には海外で働くということはメリットしかないと思っています。なぜかというと日本では経験できないことだらけだからです。文化も違えば働き方、考え方など全てが変わります。自分の固定概念を崩すにはいい環境でしょう。もちろん中には日本と似た感覚の国もあるかと思います。そういう場合でも、どこが似ているのか?似ているけどここは若干違うな、などと色々感じ、考えるようになります。

 

こんな風に話していてもピンとこないかもしれないので、ここで具体的な例を一つ。

以前に台湾企業の日本支社で勤務していたことがあります。ハードウェアの会社で、ある日、顧客から不具合のクレームが入りました。そこで本社に不具合を解析してもらってレポートを作成してもらうのですが、仕上がってきたレポートをみると、故障の理由は記載されていたものの、具体的な対策案に関しては何も触れず、お客様への対応だけで終わっていたのでした。ここで考え方の違いが出てきます。この場合、台湾本社の考えとしては、お客様への対応が先決なので、修理した本体を送り返すことで案件の解決とみます。しかしこの時、顧客はそうはいきませんでした。問題の根本的な原因の追求、そしてその解決策をきちんとレポートにして提出してほしいとなったのです。

 

よく考えるとどちらも別に間違いではありません。この場合、

・「根本的な根っこをつかんで解決しないと今後また発生する」と考える日本人。

・「顧客にはきちんと対応したし、解決策は伝えなくても社内で解決するので問題ない」と考える台湾人。

 

さて、あなたならどちらをとりますか?

 

 

ここで固定概念の話にもどします。もしあなたが「いや、絶対に根っこの部分を直す具体案を提出してもらわないとダメだ!」なんて考えを変えられないとすると、台湾で働くのは難しくなるでしょう。その反対で、「まぁ、良品に変えてもらえたし、問題ないからいっか」と考えるとしたら適応できるかもしれません。

 

ちなみに当時、僕はどのようにこの状況を解決したかと言うと、本社には工場の通常マニュアル(不具合が発生したときの手順)でもいいから対策を書いてほしいとお願いし、それを顧客に提出しました。どちらも納得した形での解決です。

 

*上記の例はもちろん全ての会社がそうとは限りません。また、それが良いとか悪いとか言っているわけでもありません。ただこのように違うことがあるよと伝えたいだけです。

 

個人の成長に固定概念は邪魔でしかない

個々が成長するのに固定概念は邪魔者以外のなんでもありません。最初はみんな知らないところから始まり、学びます。慣れれば作業などはどんどん速くなります。ただ、その後なにも変化がなければそれ以上の成長もありません。固定概念に囚われて、それ以上の変化を受け付けなくなってしまったらそこで終わりです。

 

そのために外に出て学ぼうということです。環境を変えてまた1から学べば成長します。しかも環境の変化が大きいほど成長は大きくなります。

 

良かったところ、悪かったところを考えよう

次のステップに進んだら今までの良かったところ、悪かったところを考えてみるのも楽しいです。その考え、学びが今後の自分の軸となる考え方や行動の仕方に大きく影響してくると思います。また、そこで初めて「日本のここは良かったな〜」と思えるようになります。

 

こうやって海外に出て、日本のいいところを改めて感じて周りに伝える人が増えるとうれしいです。

 

See you!